古事記が語る原風景 エンゼル叢書

渡部昇一の古事記が語る原風景  エンゼル叢書
  • ISBN:4569637604
  • 303p 19cm(B6)
  • PHPエディターズ・グループ;PHP研究所〔発売〕 (2004-07-20出版)

岡野 弘彦・渡部 昇一・石垣 仁久・江藤 裕之・須賀 由紀子(ほか著)

  • [B6 判] NDC分類:913.2 販売価:\1,680(税込) (本体価:\1,600)

大和言葉の調べにのせた豊かなる心の旅路―日本人に息づく“根生いの心”とは何か。

好評を博したエンゼル・フォーラムに書き下ろしを加えたアイデンティティを見つめ直す叢書シリーズ・注目の第7弾。

  • 第1部 『古事記』と日本人―本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って(私にとっての『古事記』;裏ゼミで語る私の『古事記』観;日本は「国学」が成り立つ国 ほか)
  • 第2部 倭建命―伊勢の国魂を求めて(序論;熊曽征伐;出雲討伐 ほか)
  • 第3部 日本人のこころの原風景―始源の旅への憧れ より源流に、より本質に(第六十二回神宮式年遷宮(平成二十五年)に向けて

国家神道の事実と虚像

目に見えないものの再認識と追体験―文献学と国学 ほか)

『古事記』が語る、日本人の心の原風景とは。

大和言葉の調べが織りなす『古事記』という神秘な世界。そこには今でも息づく“根生いの心”がある。日本人の原点を見つめ直す心の書。

『古事記』に触れてみる。そこにある大和言葉の調べは、日本人たる由来を回帰させてくれる。そのことを“倭建命”神話を用い、具体的に解説。言霊をもつその調べは、神話の時代から続く“根生いの心”が脈々と息づき、今“自分”を見失いかけている我々にとって一つの光明を照らすのではないか。戦後、それまでの思想が一転してから、暗中模索を続ける日本人に、そんな今だからこそ、渡部昇一氏の言葉を借りれば「源流に遡り本質へ戻る」であり、アイデンティティの重要性を説いている。また日本の思想を語る上で忘れてならない、国学や国家神道も真正面から捉えており、戦後教育の盲点も突いている。

▼本書は、好評を博したエンゼル・フォーラムをベースに書下しも加え、<第一部・『古事記』と日本人><第二部・倭建命><第三部・日本人のこころの原風景>の三部立て構成。戦後六十年を過ぎても、未だに自身を確立できない日本人に警鐘をならす、渾身の一冊。

[第1部]『古事記』と日本人―本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 

  • 私にとっての『古事記』 
  • 裏ゼミで語る私の『古事記』観 
  • 日本は「国学」が成り立つ国 
  • 本居宣長が残してくれた国学とは 
  • 『古事記』に寄せる宣長の想い 
  • 宣長没後二百年、折口没後五十年、今見つめ直すべきこと 
  • 折口信夫にとっての『古事記』 
  • 小林秀雄にとっての宣長、『古事記』 
  • 見えない世界を見る力 

[第2部]倭建命―伊勢の国魂を求めて

  • 熊曾征伐 
  • 出雲討伐 
  • 東征 
  • 美夜受比売 
  • 思国歌 
  • 白鳥の陵 
  • 倭建命の系譜 
  • [第3部]日本人のこころの原風景―始原の旅への憧れ―より源流に、より本質に

    • 第六十二回神宮式年遷宮(平成二十五年)に向けて 
    • 国家神道の事実と虚像 
    • 目に見えないものの再認識と追体験―文献学と国学 
    • 「やまとことば」と日本人のこころ

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