日本史から見た日本人〈鎌倉編〉/「日本型」行動原理の確立

渡部 昇一(著)

  • [B6 判] NDC分類:210.4 販売価:\1,680(税込) (本体価:\1,600)

この本は、日本人の知恵が、どういうふうに積み重ねられてきたのか、という問題を、はじめて、分かりやすく解き明かした名著である。

はるかに遠い昔から、私たちの先祖となっている日本民族がどれほど賢く生き続けてきたか、その肝心カナメのところを、はっきりとあぶりだし、浮きあがらせている。

  • 1章 鎌倉幕府―近代国家意識の誕生―元寇が促した「一所懸命」からの脱却(「善政」は万能ならず―北条一門の破滅;初の国難・元寇―勝者の悲劇;楠木正成―日本型「大義名分」の発明)
  • 2章 南北朝―正統とは何か―日本的「中華思想」によって起きた国家統合の戦争(私情に基づく「皇統」の分裂;後醍醐天皇―正統絶対主義者の功罪;日本史のキーワード「錦の御旗」と「七生報国」;正統論からの脱却―楠木正儀の現実主義)
  • 3章 室町幕府―日本的美意識の成立―政治的天才・義満と政治的孤立者・義政の遺したもの(政治手段としての「カミ」と「ホトケ」;倭寇―海外進出の基本的“行動様式”;『風姿花伝』―世界に冠たる教育論の誕生;“美”のクリエイター・足利義政の天才)

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