国際情勢の中で、日本のとるべき方向性を考えます。地政学、リアリズム、プロパカンダの観点から、日本の真の独立のためのヒントとなる情報を発信してゆきます。
国際情勢の中で、日本のとるべき方向性を考えます。地政学、リアリズム、プロパカンダの観点から、日本の真の独立のためのヒントとなる情報を発信してゆきます。
今回は、「全文リットン報告書 」です。
「リットン報告書」とは、いうまでもなく、昭和6年に勃発(ぼっぱつ)した満洲事変についての国際連盟による調査報告書である。その名ぐらいは知っているという方は多いと思う。
ところが、この報告書の邦訳は、昭和7年にいくつかの出版社から数種類が刊行されただけで、全文を読んだことのある人がきわめて少ない。しかも、この報告書を国際連盟が認め、国際連盟を脱退しているから−−リットン報告書といえば、日本の「満洲侵略」を国際社会がこぞって非難したリポートだ、という印象をもっている人が多いだろう。
だが、本文を通読していただければわかることだが、このリットン報告書は、満洲国を認めている。日本の立場をかなりの部分で、容認しているのである。なぜこの報告書で、松岡洋右は、日本は、国際連盟を脱退してしまったのか。疑問を持たざるを得ない。
ここで私たちは、リットン報告書→満洲侵略→国連脱退→戦争突入という刷り込まれた図式を再検証する必要がある。先の戦争をどう検証し、今後の日本外交、社会形成に生かすのか。
ちまたでは昭和を懐かしむ書籍がブームだが、中国や韓国との外交問題や靖国問題など、いま私たちの目の前にある情勢を考えるとき、けっして懐かしんでばかりはいられない。戦争という時代の再検証は、避けて通れないもののはずである。
本書は、リットン報告書の邦訳とおそらく初公開となる原文の英文全文を掲載した。渡部昇一氏による解説と合わせ、500ページ近い大著となったが、二度と戦争をしないためにこそ、ご一読いただきたい。(ビジネス社・2415円)
(ビジネス社の広告より)
「『リットン報告書』が満州侵略のリポート」だという戦後の刷り込みの再検証をしてくれました。本来専門外の渡部先生がこれをやらねばならなかったことにも問題を感じますね。
これまでこんな重大なことを国民に告知することを、放棄していた日本の専門の学者にの怠慢に憤りを感じるのは私だけではないでしょう。
多くの文系学者の無知さや、サヨクゆえに認めたくなかったという姿勢にアゼン呆然ですね。
大ブレークした韓国ドラマ「冬のソナタ」では、主人公のペヨンジュンが記憶喪失になって昔の恋人に出会い記憶を取り戻すというドラマらしいのですが、日本人は本当に戦前の正しい日本人像、国際情勢像を思い出し、認識しなおさないとしゃれになりません。
日本人は本物の記憶喪失のあと、偽の歴史を刷り込まれています。
ペヨンジュンの記憶の回復にハラハラしている場合じゃないですね。
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